ワイン通なら知っておきたい基礎知識:ワインの歴史

ワインは、人類の歴史の中でも、とくに長い伝統を誇るお酒です。少なくとも紀元前6000年頃までにはすでに存在していたことが明らかになっています。記録によれば、ワインは7000年前のグルジアから発祥したともいわれており、その後、各地に醸造法が伝わって、紀元前4000年頃までにはブドウ栽培には適さない土地だったメソポタミアや中東でも作られるようになりました。


ピラミッドやツタンカーメンで有名な古代エジプトでも、ワインは飲まれていました。エジプトでは、ビールは毎日飲む気楽な飲みもので、ワインは王侯貴族や祭りの時に飲む、貴重な飲みものとして大切に扱われていました。


聖書においても、ワインは非常に重要な役割を担っています。イエス・キリストが処刑される前に、パンをイエスの身体、ぶどう酒をイエスの血の象徴として、イエス・キリストを記念してそれらを用いるように弟子たちに言い残したといわれます。この場面は宗教画などにも繰り返し描かれているモチーフであり、現代のキリスト教会でも流派によって「聖体拝領」「聖餐式」といった形でワインとパンを食べる儀式が行われるところがあります。


中世ヨーロッパでは僧院でブドウ栽培と製造法が受け継がれ、中世後期頃には庶民にも広く飲まれていたようです。現代ではフランスをはじめとするヨーロッパ各地、アメリカ、チリ、アルゼンチンなど世界各地で、高級なものから日常的に飲めるものまで、さまざまなワインが製造されています。