シャブリをおいしく味わうために知っておきたいこと:ワインの香りについて

シャブリはシャルドネというブドウ品種のみを使って作られたものであるため、ワインとしての香りについても「シャルドネの香りがそのまま出てくるのだ」と言われることがあります。実際シャルドネを原料としたワインはよくリンゴ、マスカット、アプリコットなどの香りと形容されますから、シャブリに対してもそういったものだという先入観を抱いている人は多くいます。


しかしながらシャブリを楽しむのであればそれぞれのボトルごとに違う香りがあるということを知っておくべきです。
ではどうしてそうなるのかというと、その理由としては「シャルドネはその土地にあるミネラルをよく吸収する」ということが挙げられます。

シャブリは概して石灰質土壌に分類される土地でよく育ちますが、この石灰質土壌の中にはかつての生物の化石をはじめとしたさまざまなミネラルが含まれています。そのミネラルの量や比率は土地によって、また畑単位で異なるわけですから、シャブリは作る畑の数だけ別のものが生まれてくるのです。

またこうしたミネラル分以外で言うと、そのシャブリが何を使って熟成されたのかでも違いが出てきます。伝統的な作り方であるオーク樽での熟成を行ったのであればそのオーク材のほのかな香りが移ることになりますし、ステンレスタンクを使う近代的な作り方で作られた場合にはよりブドウとしてストレートな印象を受ける香りを持つことになるのです。

ワインは香りも重要な要素ですから、シャブリを楽しむのであれば鼻でよく味わい、どういった印象を受けるか考えてみると良いでしょう