ワインの産地とその特徴:チリ


手ごろな価格にもかかわらず、高品質でコストパフォーマンスが高いワインで近年人気が高まっているのがチリワインです。

19世紀にフランスをはじめとするヨーロッパ諸国のブドウ畑が、フィロキセラという害虫の被害によって危機的な状況に追い込まれたことがあります。その当時、フランスの苗木がチリで残っていたため、ブドウ栽培をするためにフランスなどから多くの人々が移住してきました。これが現在のチリワインの始まりとされています。そのため、フランスなどヨーロッパで作られるノウハウがそのまま継承されています。

チリで作られる赤ワイン用品種の約半数は、カベルネ・ソービニョンです。カベルネ・ソービニョンはボルドーで最高級を生み出している品種としても知られています。この品種には渋み・苦味に特徴があり、深い味わいを楽しむことができます。また、チリは地中海性気候であり、日照時間が長く、良質なブドウ作りに適した土地です。夏の時期は乾燥しているため、防腐剤を使わずに済みますし、ヨーロッパ各国で被害を受けたフィロキセラも存在しません。チリで栽培されるブドウはほぼ無農薬のため、オーガニックワインの割合が多いことも特徴です

こうした高品質のワインがなぜ値段が手ごろになるかというと、チリの物価が安いことと、ワインの輸入には関税がかからないためです。気候・技術・品種の全て揃っていて、しかもリーズナブルな値段のため、日本だけでなくヨーロッパなど世界中から注目を集めています。