ワインの産地とその特徴:オーストラリア


オーストラリアの南部に位置する冷涼な地域では、ワインの生産が盛んに行われています。特に生産量が多く「ワイン州」という異名で呼ばれているのが南オーストラリア州で、アデレードの北部に位置するバロッサ・ヴァレーは国内最大の産地です。他にもニューサウスウェールズ州やビクトリア州などでワインが生産されています。

オーストラリアには元々ワインに適したブドウの原種が存在していませんでしたが、1788年に初めての植民が行われた際にブドウの樹もヨーロッパから持ち込まれました。1824年にイギリスからオーストラリアにわたったジェームズ・バズビーは「オーストラリアワインの父」と呼ばれています。

現在は100種類を超える品種のブドウが用いられていますが、中でも最も多く栽培されているのが赤ワイン用のシラー種で、オーストラリアではシラーズと呼ばれることが多いです。樹齢100年を超えるシラーズの樹も存在します。二番目に多く生産されているのがカベルネ・ソーヴィニヨン種です。

オーストラリアの気候にあまり適していないことから長い間忘れ去られていましたが、第二次大戦後にその価値が見直され、1970年代以降に生産数が急激に増加しました。白品種で最も多く栽培されているのはシャルドネ種で、こちらも長らく忘れられていましたが、現在では高級品種として知られています。シャルドネの生産数が増えるまで白ワイン用品種の中でトップに君臨していたのがリースリング種です。