ブドウ品種から考えるワインの味の魅力:セミヨン編

白ワイン

白ワインを購入したり、メニューを見ながらお店で選んだりしたりする際には、値段や産地のほか、ワイン通であればどのブドウ品種が使われているのかを気にする方は多いでしょう。

白ワインの有名どころというと、シャルドネやリースリングなどが挙げられますが、「セミヨン」と呼ばれる品種をご存知の方もいるのでは?

今回は、ブドウ品種「セミヨン」の味わいや香りの特徴、現在のセミヨンの栽培状況についてご紹介します。

ブドウ品種「セミヨン」とは

セミヨンは、フランスのボルドーが発祥地として知られている、白ワイン用のぶどうの品種です。

樹勢が強く、生産性の高いブドウ品種として知られており、早生の白ぶどうです。

大き目の房と粒が見られ、冷涼な気候から温暖な気候まで気候に関わらず安定した収穫量を望める丈夫さも特徴です。

造られるものは酸味や果実味は少ないですが、糖度が高くてまろやか、そして優しい口当たりのワインを造ることができるということで知られています。

また、セミヨンは長期熟成能力が高いブドウの品種であることから、単体でも10年以上熟成するとコクのある味わいになります。

加えて、果皮が薄いので、貴腐菌が繁殖しやすいと言われており、基本は辛口のセミヨンですが、デザートワインなどの甘口な貴腐ワインの品種としても使われることがあります。

店よんは幅広いワインを作ることが可能

セミヨン

また、辛口から甘口までの幅広い味わいのワインを造ることができるということで人気が高いものです。

セミヨンから造られるものは、ソーヴィニヨン・ブランなどと比較すると、さらに繊細な味わいがするといいます。

先に書いたように酸味は弱く、糖度も高いと言われています。

ドライフルーツや洋ナシ、ハチミツなどの芳香があって、口あたりがオイリーで熟成に適したものだといえます。

香りに癖が感じられないため、豚肉や白身魚などと相性が良いです。

現在のセミヨンの栽培状況

ニュージーランドのブドウ畑

セミヨンは19世紀の初め、オーストラリアや南アフリカなどに導入されました

そして、20世紀の半ばころになると、白ワインを造ることができる代表的な品種として考えられるようになりました。

しかし、現在では南アフリカのワインの1パーセントのみがセミヨン種から造られているだけで、ニュージーランドやチリで作られているものの、一部でブレンド用に少量栽培されているのみになってしまいました。

セミヨンが少量栽培になった背景としては、白ワインには辛口のコクの強いシャルドネの方が好んで使われるようになったためと考えられています。

また、アメリカのワシントンにおいて、アイスワインや遅摘みの甘口のものが少量ながら造られているだけだということです。