ブドウ品種から考えるワインの味の魅力:リースリング編

リースリングはワインの原料の中でも特に白ワインによく好まれて使われるブドウです。原産地はドイツであるためドイツワインには非常によく利用されており、全世界で生産されるリースリングのうち6割以上をドイツが生産しています。


まず植物としての特徴を見ると石灰岩や火成岩のような特殊な地形に非常によく適応し、また熟するまでに比較的長い時間を要する、冷涼な気候を好むと言ったことが挙げられます。

ではこうした植物的な特徴を踏まえた上でワインの原料としてはどうかというと、このリースリング最大の特徴となるのは香りです。花のような、蜂蜜のような上品な香りと形容されることの多いリースリングの香りは極めて優れており、また甘口ワインを多く製造するドイツを原産とするブドウらしい心地よい甘みが特徴となっています。

ただ残念ながら、こういった特徴はリースリングに適した土地で作られてこそ初めて見られるものであるということには注意が必要です。ワインに用いられるブドウは産地の特徴をよく示すとよく言われていますが、このブドウ品種はそれが極めて顕著です。

地質が適していないところ、で栽培されたリースリングの甘みは締まりが悪いものになりやすく、本来持っているはずの繊細かつ心地よい甘みが引き出せなくなってしまうのです。同じく白ワインに多く用いられるシャルドネは適応能力に優れているためにどのような土地でもある程度の味を発揮してくれますが、こうしたリースリングの特徴はシャルドネとは正反対のものであると言えるでしょう。