ブドウの品種とワインの特徴:甲州


全国でも広く知られたブランドの1つに甲州ワインがあります。その歴史は古く、1870年に2人の日本人が清酒の醸造技術を応用して作り上げたのが最初となっています。2年後には廃業をするものの、1877年には勝沼に大日本葡萄酒会社が創設され、ここより専門の技師2名がワイン造りを学ぶためにフランスに派遣されています。

昭和になっては、勝沼町ワイン原産地認定制度が条例化されると共に、1984年には甘口のスタイルに転換を図っており、シュール・リー製法による最初のワインがリリースされています。2005年には、初めて世界的なワイン評論家から初評価を受けており、現在に至っています。

ブドウ品種に関しては、一般的には甲州種として捉えらえています。原産地に関してもヨーロッパであるとされていますが、2013年における酒類総合研究所による発表では、DNA鑑定の結果として、ヨーロッパブドウと中国の野生ブドウが交雑したものが、その後ヨーロッパブドウと交配した品種である可能性が高いとされています。

甲州ワインには、辛口、甘口、スパークリングのタイプがありますが、全体的な特徴としてはほろ苦さを感じることがあります。ブドウの採取地を感じさせるミネラル感があり、それは、辛口ではピュアな面を出し、また、甘口では濃縮感にもつながっています。ワインの主張が優しいために和食には非常にフィットした仕上りとなっていますが、中華や洋食にも相性は良く、様々な料理に使用することができます