飲む前に知りたい国別ワインの特徴:ハンガリー編


ハンガリーではワイン産地を大きく4つの地方に分けることができ、全部でおよそ10万ヘクタールもの土地を使っています。1994年のワイン法によって22の地域がブドウの産地として指定されています。ハンガリーの赤ワインは地元の人々の努力で伝統的な存在ですが、ハンガリーワインで最も有名なのは白ワインのトカイワインです。

トカイはスロバキアとウクライナの国境に近い場所に位置する都市で、世界に誇るワイン産地としては豪華さにかけています。ワインショップやワインを提供する居酒屋がいくつかありますが、トカイは観光客向けではありません。しかし甘口ワインの最高峰であるためトカイワインという名称は多くの人に知られています。

トカイワインは貴腐ブドウから造られます。これはブドウの品種ではなく、貴腐菌が過熟した状態のことで、貴腐菌は世界の限られた場所でしか発生しません。全てのブドウが貴腐化するわけではなく、房に付いている粒には貴腐化したものとしなかったものがあります。

貴腐化しなかったブドウは通常の白ワインとして製造されます。貴腐ブドウだけで造ったワインは、ハチミツのように甘いので飲み物として適していません。そこでトカイワインでは貴腐化しなかった通常の白ワインをベースにブレンドして甘さを調整しています。貴腐ブドウを使ったワインはフランスにもありますが、トカイワインは安いので富裕層でなくても高級ワインを楽しむことができます。