ドイツワインの等級:カビネット


カビネットはドイツワインの中でも最上品質の生産地限定格付け上質ワイン、Q.m.Pに分類される等級です。
一般的にこのQ.m.Pは葡萄の収穫時期を遅くするほど高価な等級が付くようになっているのですが、カビネットはその中でも一番下の等級になります。

これより一つ上の等級であるシュペトレーゼ以上は葡萄の収穫を解禁日からさらに遅らせて果実が熟してから収穫をするのですが、カビネットの場合はそうした一定期間以上収穫を遅らせるといった規定がありません。
従ってほとんどのワイナリーではQ.m.Pに分類されないその他のワインと同じタイミングで葡萄を収穫したうえでカビネットの原材料とします。

ただそれがカビネットの味が悪いということになるわけではないという点には注意が必要と言えるでしょう。
そもそもQ.m.Pに分類されるワインを作るには指定栽培地域のうち一つの産地で作られた葡萄のみを原料としなくてはならず、また補糖による糖分の追加を認めていません
かつ最低アルコール度数などにも明確な規定がありますから、むしろQ.m.Pに分類されている時点で十分な美味しさを期待して良いと言えます。

ちなみにカビネットの場合は最低アルコール度が7%と定められており、それ未満であった場合には仮に一つの産地で収穫された葡萄だけを使っていたとしてもこの等級に分類されることはありません。
ドイツワインの等級としては最上品質に分類されるうちもっとも手軽な部類となりますが、それ故に一般的な人でも比較的手に入りやすい本格的なドイツワインの入門用として重要な等級です。