シャブリと白ワインの豆知識:殺菌力

シャブリを初めとする白ワインには強力な殺菌効果があります。特に大腸菌やサルモネラ菌に対する殺菌力はかなりのもので、10分間で10万個の菌が数個になったという実験結果もあるほど。この秘密は、白ワインに含まれるアルコールと有機酸(酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、乳酸、酢酸、コハク酸など)にあります。

まずアルコールが菌の細胞を破壊して穴をあけ、有機酸がその穴に入り込み、菌を内部から攻撃するのです。菌を死滅させるのに要する時間はわずか数分。お茶などに含まれるカテキンにも殺菌効果はありますが、菌を死滅させるのに30分以上かかると言われていますから、いかに白ワインの殺菌力が高いのかが分かると思います。


このことは昔からよく知られていて、ギリシャ軍がペルシャに攻め込んだ際は、飲み水の消毒薬として白ワインを使ったり、フランスでは、雑菌の多い牡蠣を食べる際に、必ずシャブリなどの白ワインを一緒に飲んだりしたそうです。かの有名な言葉「牡蠣にはシャブリ」は、単にシャブリが牡蠣の風味によく合うということだけではなく、シャブリの持つ殺菌作用によって、食あたりを起こすことがなくなるということも暗示していたのです

白ワインが持つ殺菌力は、料理の時にも非常に役に立ちます。食材に繁殖する雑菌を殺してくれるので、生臭さをとることができるのです。肉や魚が持つ独特の臭いというのは、苦手な人にとっては耐えがたいものですが、白ワインをうまく活用することで、克服することができるでしょう。